喪服と味噌ラーメン

 

「自動販売機しか信じられない」

 

少年のか細い声を

ガコン

と、缶コーヒーが落ちる音で掻き消した

 

嘘つきの代償は

人の言葉を信じられなくなることか

 

他人が自分と同じように愚かだとは限らないぜ

 

くそ甘いだけのコーヒーは

眠気すら覚ましてくれねえ

 

「生きるか死ぬかしか選択肢がない」

 

そうか、そうか。

そんなお前にラーメンを食うという選択肢を与えよう

 

じじいとババアの相手にも飽きたしな

親戚付き合いってマジで無駄

 

まあ、大人になると、あれだ、

 

お前にチャーハンセットを奢ってやる自由

くらいは手に入る

 

てか、

なんで俺のオススメの味噌ラーメンを食わねえんだよ

 

「麺にモヤシが混ざるのが嫌なんです」

 

モヤシ嫌いか?

 

「モヤシ単体は好きです」

 

そうゆうもんか

 

 

よくわかんねー

 

添ゆたか(そえゆたか)1989年生まれ。好きな洗剤はアリエール

copyright © 詩の出版社 midnight press All rights reserved.