【ミッドナイトお茶会2016@池袋ルービックハウス】
次回お茶会のテーマは「昭和とは何だったのか」。
ゲストに高取英さん(月蝕歌劇団代表)と小林坩堝さん(詩作者)を迎えて開催いたします!
青木千尋さんと小林レントさんによるイントロダクション・トーク、openning actをつとめるポエトリー・サウンド・ユニット「死んだ目」ライブ、そして恒例オープンマイク・タイムもあります!
日時:5月29日(日)13:00〜17:00(open12:40)
会費:2000円(フリードリンク、お菓子つき、持込大歓迎!)
会場:池袋ルービックハウス http://roobikhouse.com/access/
ご予約・お問合せ :mpweb2012@gmail.com、070-5579-1564(中村)
*定員(30名)になり次第締め切らせていただきます。
【メイントーク出演者プロフィールとコメント】
◎高取英(たかとりえい)1952年生まれ。劇作家、演出家、マンガ評論家。
月蝕歌劇団代表(ホームページはコチラ)。著書に、詩集『月蝕歌劇団』(沖積舎・1985年)、評論『寺山修司 過激なる疾走』(平凡社・2006年)、ほか多数。
〜高取氏からのコメント〜
「70年代に、サブカルとメインカルチャーの戦いがあり、80年にサブカルが勝利したといわれている。
60年代に、カウンターカルチャーといわれたが、サブカルチャー、縮めて、サブカルといわれるようになった。文学、思想、政治、哲学より、マンガ、アニメ、ライトノベル、歌謡曲、スポーツ、ゲーム、賭博、エロなどがクローズアップされたのだ。
となると、エロゲー、SM、ツィッター、などが次に注目されるか。
しかしながら、現在、政治がクローズアップされている。脱原発、憲法改悪をめぐってである。こんな時代になるとは、80年には思わなかった。
本来、エロと過激派とゴールデン街、「ガロ」とアングラはつながっている。ディープな世界だ。だが、ここから生まれるものも、もはや、危機なのかもしれない。」
◎小林坩堝(こばやしかんか)
詩作者。1990年生まれ。東京都在住。詩集に『でらしね』(思潮社・2013年)。
〜小林氏からのコメント〜
「昭和再考・昭和新考」出演に際して
小林 坩堝
今回いただいた「昭和再考・昭和新考」という題をまえに、「追体験」というキーワードを提出してみたいと考えます。平成2年生れのわたしは、当然のことながら「昭和」の時間をじっさいに生きたことがありません。しかし、メディアを通して「追体験」した「昭和」は、まぎれもない「体験」として、わたしを形づくるものです。いま語り出すときに、わたしたちはどのような共通言語をもつことが出来るでしょうか。かつて小説家・埴谷雄高は「精神のリレー」という言葉を使って次代に手渡すべき可能性を示しましたが、「昭和」という過去への眼差しは、いまだ形を成さない「平成」の只中に在るわたしたちの姿をこそ浮き彫りにするはずです。つまり、「昭和とはなんだったのか」という問いは、同時に、現在形の「平成とはなんなのか」を探るバトンとなりうるものである、と。
様ざまなメディアを跨いでそれぞれに大きな作品を残した寺山修司の仕事をクローズアップすることは、そういった問い直しへのヒントを見出す契機として重要なものであると思います。高取氏をはじめ、今回時と場を同じくする皆さまとの語り合いのなかから、「昭和」を新たに多面的・多角的な「体験」として見出し、その共感可能性を探ることが出来れば幸いです。
【イントロダクション出演者プロフィール】
◎青木千尋(あおきちひろ)
某私大で博士課程までフランス近現代思想を研究した後、高校で講師して食い始めたヤギ。1986年杉並生れ。
◎小林レント(こばやしれんと)
1984年生まれ。midnight press 「詩の教室」講師。
本イベントの総合司会。
◎オープニング・アクト:死んだ目 公式サイトは→こちら
© 詩の出版社 midnight press All rights reserved.